製造業における通信機器の技術開発は凄まじいスピードで進んでいます。通信機器などを製造しているメーカーにとって、技術開発は死活問題であるというわけです。
そのように最速で技術開発が続く通信機器ですが、通信機器の歴史をたどるのも面白いものです。通信機器と言っていいのか定かではありませんが、狼煙が最初の通信機器となる可能性があります。通信機器という感じの表現をすることより、通信手段ですね。飛脚が手紙を運ぶようになることを通信手段の進化と言えるとは感じますが、これが郵便につながるというわけです。
とは言え、通信機器ではないですね。そんなふうに言い出すと、伝書鳩や手旗信号も該当することになります。
通信する機器ということになりますと、モールス信号の機器が最初となると思う人が多数いると思いますが、モールスがモールス符号を開発するより先に、シリングが電信機を開発しました。1832年のことです。1875年になると、グラハム・ベルが電話機を発明しました。電話機が発明された20年後の1895年には、マルコーニが無線電信機を発明します。
続いて30年後の1925年に日本ではラジオ放送が始まりました。1930年にはファクシミリが登場しています。意外とファクシミリは早い印象です。1953年にはいよいよテレビ放映が開始されました。1963年には衛星中継があり、この時、あのケネディ大統領暗殺のニュースとなりました。1968年においてはポケベル、1979年には自動車内用電話が開始されます。
1985年には、電電公社がNTTに民営化されました。1988年には、ISDNサービスが開始され、1990年代後半には携帯電話が一般的になってきます。2000年代の前半に入り、ADSLブロードバンドが、2003年には無線LAN機器が登場しました。スマートフォン、いわゆるスマホが登場したのは、2004年のノキアと言われていますが、スマートフォンという呼称は1996年のノキアという説があり、日本でのスマホの最初は2008年と一部では言われています。
今ではスマホやパソコンなど通信機器を持っている人がほとんどで、さらには簡単に持ち運びもできるようになりました。昔の日本では今の日本を想像できなかったことでしょう。通信機器の進歩は海外との交流を図ったからなどという説もあります。
技術開発とともに通信機器の製造により、このように歴史が出来るわけです。
